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【ITリソース管理の新常識】統合監視ツールで業務効率を最大化

【ITリソース管理の新常識】統合監視ツールで業務効率を最大化

はじめに

業種を問わず近年の事業活動では、クラウドサービスやオンプレミスのインフラ、IoT機器など、さまざまなITリソースを活用するのが当たり前になっています。そして、DX化の推進やテレワークの普及によって、企業が利用するITリソースの構成は複雑化する一方です。

そうしたなかで今回は、多様化するITリソースの監視・管理を適正化する統合監視ツールについてご紹介します。

情報システム部門が直面する4つの課題


情報システム部門の主な役割


多様なシステムやツールを適切に管理し、安定運用を守るのも、情報システム部門が果たすべき重要な役割のひとつです。そして、ITリソースの管理コストを可能な限り低減することで、事業活動の収益性も高まり、新たなIT投資の予算も確保できます。

しかし、従来はITリソースと言えばオンプレミスのシステムやツールだけであったのが、近年ではクラウドサービスの利用も増えてきており、ITリソースの監視・管理が複雑化して以下のような課題が生じてきています。



ITリソースの監視・管理で生じている課題


①監視・管理の複雑化

クラウドとオンプレミスを併用している場合、両方のリソースの利用状況を把握するためには多くの労力を要し、運用負荷が大きくなりがちです。

②コストの増加/リソースの過不足

利用するITリソースが多様化するとコストの最適化が難しくなります。サーバーやハードウェアのリソースが必要以上に用意されていれば余分なコストがかかってしまい、反対に不足していれば業務やサービスに支障が生じてしまいます。

③障害対応の遅延

管理するITリソースが多様化&複雑化しているため、障害が発生した際には状況を把握して対応を行うのに時間を要してしまうこともあります。復旧対応が遅くなれば、顧客からの信頼も失ってしまいかねません。

④監視・管理スキルの属人化

クラウドサービスとオンプレミスで監視・管理の方法が異なっていると、それぞれに必要なスキルを備えなくてはなりません。一部の人材だけしか監視・管理を担えるスキルを持っていないと、業務の属人化も進んでしまいます。

統合監視ツールが課題解決のカギ

IT人材が不足しているなか、上記の4つの課題を解決できるような高度なスキルを持つ社員を採用するのは困難であり、雇用できても大きな人材コストが必要です。そうした理由もあり、高度なスキルを用いずにITリソースを適切に監視・管理できる体制を整えることが昨今では重要となっています。

そこで有効な解決手段となるのが、クラウドとオンプレミスの両方のITリソースを統合的に監視できるツールの導入です。



統合監視ツールのイメージ


統合監視ツールの導入によって上記の①〜④の課題を以下のように解決できます。

①監視・管理がひとつのツールで可能に

監視ツールの進化によって、ひとつのツールでクラウドもオンプレミスも管理できるようになっています。ツールを一元化することで、ひとつの環境下・ルールで運用を行えます。

②リソース&コストの最適化

ITリソースの利用状況をリアルタイムで監視できるため、臨機応変にスケールアップやスケールダウンが可能です。また、監視ツールで運用データを蓄積し、傾向を分析できるため、繁閑期などの状況に合わせた自動スケーリングも設定できます。

③障害対応も迅速に

ひとつのツールでITリソース全体を監視できるため、障害が発生しても状況把握や対応を迅速に行えます。万が一障害が発生しても、迅速に対応できれば顧客との信頼関係の強化にもつながります。

④監視・管理スキルを標準化

ひとつのツールでの監視・管理方法を学べば良いので、スキルの標準化を行えます。ツールの販売元などが提供している教育プログラムや教材を利用することで、専門スキルを持たないスタッフでも監視・管理を行えるようになります。

導入事例多数!おすすめ統合監視ツール『Zabbix』


統合監視ツール『Zabbix』


ITリソースの一元的な監視・管理を可能にする統合監視ツールとしてヴィンクスがおすすめしているのが「Zabbix」です。オープンソースのツールであるため無料で導入&利用できる一方で、有料での充実したサポートも受けられます。教育プログラムも備わっているので、監視・管理に必要なスキルをしっかり学ぶこともできます。


「Zabbix」での監視画面


また、認定パートナーとして導入・運用を支援しているヴィンクスでは、「Zabbix」でのクラウドの監視・管理機能を強化する「クラウド監視プラグイン」を開発しています。この「クラウド監視プラグイン」を活用することで、より簡単に、より高度な監視・管理が可能になります。

ヴィンクスのお客様(製造業、従業員7,000人規模)では、従来使用していた監視ツールのサポート費用が値上げになったのをきっかけに「Zabbix」へ切り替え、年間で数百万円ものコストダウンに成功した事例もあります。

他にも、災害対策のために分散配置していたサーバーの稼働状況を一元管理できるようになるなど、「Zabbix」の導入によってさまざまな課題を解決した事例が多数あります。

 


「クラウド監視プラグイン」での監視画面


おわりに

ヴィンクスはZabbix社の認定パートナーとして、数多くのお客様の「Zabbix」の導入・運用や活用に向けた人材教育をご支援しています。ITリソースの監視・管理に課題や不安を抱えているようでしたら、ぜひ「Zabbix」の導入をご検討いただければと思います。

まずはお気軽にご相談ください。導入支援や教育プログラムの詳細をご案内いたします。





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金子 恭兵 Kyohei Kaneko

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