【デジタルマーケティング】消費者行動から進化したマーケティング手法とは? | 黒木 祐介 | VINXニューリテール・コラム | 株式会社ヴィンクス| 流通小売業向けシステム

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【デジタルマーケティング】消費者行動から進化したマーケティング手法とは?

【デジタルマーケティング】消費者行動から進化したマーケティング手法とは?

はじめに

近年、モバイルデバイスや通信技術などのIT分野の進化は目覚ましく、私たちはデジタル社会のなかで生きています。その結果、消費者の行動が大きく変化し、効果的なマーケティングの手法も従来とは異なるものに変化しています。今回は、マーケティング手法の変遷と、デジタル時代に効果を発揮するマーケティングについてご紹介します。

 

そもそもマーケティングとは?

“マネージメント”の父と呼ばれる経営学者のピーター・F・ドラッカーは、「マーケティングの理想は販売を不要にすること」と著書に記しています。つまり、マーケティングとは“勝手に売れる仕組み”を構築することになります。

例えば、おいしいドーナツをつくるお店を開いたとします。なにもしなければ繁盛店になるのは難しいでしょう。お店やドーナツのおいしさを知ってもらうための行動が必要です。

 


自動的に売れるしくみ構築(マーケティング)の例

自動的に売れるしくみ構築(マーケティング)の例

上述のように施策した結果、おいしいドーナツが広く認知され、多くのお客様に愛されるようになりました。実際には、上の①〜④の施策だけでは仕組みとしては不十分ですが、こういった「仕組みをつくることがマーケティングである」ことはご理解いただけたかと思います。

 

マーケティングの主流の変化

デジタル社会となるまでは、テレビや新聞などのマスメディアと呼ばれる媒体での広告がマーケティングの主流でした。しかし、世間に広く訴求する方法として有効だったこれらの媒体でのマーケティングは、現在では効果を得づらくなっています。

 


従来のマーケティングでの効果が低下している理由

従来のマーケティングでの効果が低下している理由

以前なら消費者が情報を収集する方法は上記のような媒体に限られていましたが、スマートフォンによって時間や場所に縛られずに自由に情報収集できる時代となった今、上記の媒体でのマーケティングは消費者の目に入る機会が減少しているためです。

 


従来手法の課題を解決するデジタルマーケティング

スマートフォンを活用している現代の消費者は、時間や場所に縛られず、移動中(例えば電車のなか)に買い物やニュースなどのサイト閲覧ができ、わからないことは対話型AIに教えてもらうことができます。またSNSによって、双方向のコミュニケーションも当たり前になっています。

こうした変化により、消費者は商品やサービスについて、口コミやインプレッション動画、類似品との比較情報を見るなど、購入に至るまでに多くの時間をかけるようになりました。

このように変化した消費者行動に適応するのが、デジタルマーケティングです。従来のマーケティングでは十分な効果が得られないという課題は、デジタルマーケティングによって解決することができます。

デジタルマーケティングとは、その名の通りデジタルを活用したマーケティング手法です。従来の手法に比べて「媒体の高度化」と「ターゲティングの精密化」を行うことができます。

■ 媒体の高度化
従来の看板や電車の中吊りでは、印刷済みの広告掲示でした。それが現在では、ディスプレイとなり、スライド画像やアニメーション、動画などを表示するデジタルサイネージへと変化しています。結果、より強く消費者の興味をひくことができるようになっています。

■ ターゲティングの精密化
属性(年齢・性別など)や購買・行動情報といったさまざまなデータを取得し、分析することで、個人のニーズを理解したそれぞれに合った情報の提供ができるようになりました。結果、顧客の共感を呼び起こし、購買意欲や顧客満足度を向上させることができるようになっています。

 


ターゲティングの精密化イメージ

ターゲティングの精密化イメージ

 

ターゲティングを精密化するための手法としては、主に以下の2つが考えられます。

① データの可視化

デジタルマーケティングでは高度なデータの収集・管理・分析を行い、データを可視化します。
 


データの可視化イメージ

データの可視化イメージ

② プロモーションの最適化

可視化されたデータから、消費者一人ひとりに最適化したプロモーションを行います。消費者に対して、興味を持っている商品やサービスなどを訴求し、コミュニケーションをとることで関係性を深めていきます。

コミュニケーションの種類としては、EメールやSNS、ダイレクトメールなどの手法がありますが、なかでもSNSは双方向でのコミュニケーションも可能です。従来であれば消費者一人ひとりに対応することは困難でしたが、デジタルデータを活用することでチャットボットや対話型AIが活用できます。また、マーケティングオートメーションによる訴求の自動化も可能です。

 

ヴィンクスではデジタルマーケティングの支援も

流通小売業を中心にDX推進を幅広くサポートしているヴィンクスでは、デジタルマーケティングの支援も行っています。スーパーマーケットやドラッグストア、各種専門店など、さまざまな流通小売業のマーケティングを支援してきた実績を活かし、商品やご予算、目的に合わせてデジタルマーケティングを支援いたします。
 


ヴィンクスが支援するデジタルマーケティングの領域

ヴィンクスが支援するデジタルマーケティングの領域


おわりに

日々進化を続けているIT技術に合わせて、デジタルマーケティングも進化を続けており、大きな可能性を秘めています。積極的に取り組むことで、新規顧客の獲得やリピート購入、顧客満足度の向上など、さまざまな効果を期待できます。

ご興味やお困りのことがあれば、ぜひヴィンクスへご相談ください。

 




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黒木 祐介 Yusuke Kuroki

デジタルソリューション事業部
デジタルリテール1部 第2課

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