VINXニューリテール・コラム
【事業運営に欠かせない必須プロセス!】PCキッティングとは
流通小売業の店舗運営においても、今やPCが欠かせない存在となっています。しかし、PCで“当たり前”のように業務アプリを立ち上げ、仕事を進められるのはなぜでしょうか?
その裏側には、目立たない仕事でありながら企業活動を支える重要なプロセス——PCキッティング——が存在します。今回のコラムでは、そんなPCキッティングの重要性や課題についてご紹介していきます。
新しいパソコンが手元に来たものの、いざ使ってみようとする業務アプリを起動できなかったり、インターネットを使えなかったりした経験はないでしょうか?
そんな事態を招かないために、新しいPCを業務で利用できる状態に整える一連の作業をPCキッティングと言います。OSやドライバーのインストール、ユーザーアカウント設定、セキュリティポリシー適用、業務アプリの導入、プリンターやネットワークの接続確認など、初期設定だけでなく業務環境の構築なども行います。
PCキッティングは、新入社員の入社や古い端末のリプレイス、大規模拠点の立ち上げなど、企業の成長や変化に合わせて必ず発生する作業です。社員にとっては「すぐ使えるPC」が届くのが当たり前ですが、裏では高度なITスキルを用いた緻密な準備が行われています。
PCキッティングは単なる「初期設定」ではなく、業務の生産性を支える基盤整備であり、企業にとって欠かすことのできないプロセスなのです。
PCキッティングは、かつては1台ずつ手作業で行うのが一般的でした。しかし、手作業では設定漏れや誤設定のリスクが高まるため、現在では効率化や自動化を可能にするさまざまな手法が普及しています。
ただし、こうした効率化・自動化の方法を活用しても、PCキッティングにはOS・ネットワークに関する知識やスクリプト・自動化のスキル、想定外のトラブルに対応できる知見などが求められます。
また、効率化・自動化が進むなかでも、企業におけるPCキッティングにはさまざまな課題が依然として残っています。
課題例 ①:工数と負担
数百台単位でのPCキッティングは膨大な時間と人手が必要です。また、特定の担当者にPCキッティングを任せてしまうと“属人化”のリスクも生じます。
課題例 ②:セキュリティ更新のタイムラグ
キッティング完了してからすぐに新しい脆弱性が発覚することもあります。十分なセキュリティ対策を行うにはタイムリーな更新が不可欠です。
課題例 ③:多様化する働き方への対応
在宅勤務やクラウド利用が前提となっている今、従来型の社内ネットワークに依存したキッティングでは不十分です。
上記のような課題を解決する有効な手法となるのが委託サービスの活用です。現在はPCキッティングを一括で委託できるサービスが登場しており、なかにはコストを抑えて利用できるものもあります。また、ヴィンクスでもPCキッティングサービスを提供しており、流通小売業に関する深い業務知識を活かしたサポートを行っています。
さらに、ヴィンクスではPCキッティングサービスだけでなく、PCの調達からキッティング、配備、保守、廃棄までを包括的に代行するLCM(ライフサイクルマネジメント)運用サービスも提供しています。このサービスを活用いただくことで、IT部門の負担は大きく軽減されるはずです。
PCのライフサイクルマネジメントは、単なるIT部門の裏方作業ではありません。新入社員が初日からスムーズに業務を開始できるか、障害発生時にいかに早く復旧できるかは、企業の生産性やブランド力に直結します。
経営層にとっても、LCM運用サービスの導入は、ITコストの最適化とリスクマネジメントの強化を両立するソリューションとなります。そして、情報システム部門はさまざまな管理業務から解放され、より付加価値の高いIT活用やDX推進にリソースを振り向けることができます。
おわりに
PCキッティングは、企業活動の根幹を支える業務と言えます。自社の生産性を高め、十分なセキュリティ対策を行うには、PCキッティングについてしっかり向き合う必要があります。
この機会にPCキッティングについて見直してみてはいかがでしょうか。もしヴィンクスのPCキッティングサービスやLCM運用サービスの活用にご興味がありましたら、お気軽にご相談ください。
関連コラム「【ITリソース管理の新常識】統合監視ツールで業務効率を最大化」を読む
関連コラム「【小売業のIT人材不足を解決!?】ヴィンクスのシステム運用移管サービスとは?」を読む
 



