複雑化するシステム運用に対応!ヴィンクスが進める標準化・自動化とは? | 松本 隆志 | VINXニューリテール・コラム | 株式会社ヴィンクス| 流通小売業向けシステム

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複雑化するシステム運用に対応!ヴィンクスが進める標準化・自動化とは?

複雑化するシステム運用に対応!ヴィンクスが進める標準化・自動化とは?

はじめに

流通小売業においてITシステムは店舗営業にも欠かすことのできない存在となっており、その稼働を止めることはできません。システム運用をより安全に、より効率的に行うために、ヴィンクスが現在進めている取り組みを今回はご紹介します。

 

システム運用の課題解決に向け、標準化・自動化を推進

ヴィンクスでは数多くの流通小売業のお客様に、システム運用サービスを提供しています。
サーバーや機器、公開中のWebサイトなどが正常に稼働しているかを監視し、なにかシステムに障害が生じればその影響を最小限に抑えるために対応を行っています。

しかし近年、監視業務などのオペレーションが複雑化し、こうした運用業務が肥大化することで、改善業務や提案に割ける時間が減少しているという課題がありました。
 


このグラフのとおり、システム運用に関わる作業の約半分が運用業務であり、そのうちの76%が監視と定常作業・定時報告です。稼働監視や日次処理などの業務にいかに多くの時間を割いているかがわかります。

また、オペレーターによる作業には人為的なミスや作業漏れのリスクがあり、複雑化・高度化した作業を特定の従業員しか担えなくなる属人化の弊害も懸念されます。

こうした課題の解決に向け、ヴィンクスが取り組んだのが運用業務の標準化と自動化です。
 

ITサービスマネジメントツールを活用した“標準化”

最初のステップとして行ったのが、ITサービスマネジメントツールを導入することでの運用プロセスや手順の標準化です。
※システム運用に関する多様な情報の効率的な一元管理・活用をサポートするツール。
 


お客様やシステムごとに分散されていた運用監視システムを、ITサービスマネジメントツールによって統合。システムに起きた変化(イベント)や異常・障害(インシデント)が自動で通知される仕組みを構築しました。

この結果、運用業務の約20%にもおよぶ工数を削減でき、オペレーションのヒヤリハットミスを約58%も低減できました。

 

RBAツールを導入して“自動化”を推進中

ITサービスマネジメントツールを活用した標準化を終え、次のステップとして着手しているのがRBAを使った自動化です。プロセスの標準化によって自動化を進めやすい環境が整ったため、RBAの導入を推進しています。
※Run Book Automationの略。システムの運用業務をツールの連携やプログラムの追加によって自動化する技術。
 


従来は手動で行っていたさまざまなオペレーション作業を自動化することで、定常業務に必要な工数と時間を75%まで大幅に削減できると試算しています。オペレーションミスがなくなるため、システムの品質改善にもつながります。

また、標準化・自動化は運用コストを軽減し、人手不足の解消や人員配置の最適化も可能にします。
軽減できたコストや人員、工数を次のプロセスの活動に割り当てることで、継続的な改善活動を実現できます。
 


標準化から始まる「プロセス改善サイクル」を継続的・再帰的に行うことで、サービスの品質を高め続けることができ、お客様のさらなる満足度向上へとつなげていきます。

 

今後はAIも活用し、DevOpsを推進

「プロセス改善サイクル」を継続的に行う一方で、AI活用によって高付加価値のサービスを提供していきたいとも考えています。システム運用などの業務のなかで蓄積できる膨大なネットワークデータやマシンデータを自動分析し、パターンを検出することで、さまざまな課題解決が可能になるはずです。

そして、AIによって蓄積した運用や障害などに関するデータは、システムの開発にも活用できます。
データ活用によって、開発担当と運用担当が連携してスピーディ&フレキシブルに開発するDevOpsの環境が整い、より良い開発や運用を実現する改善サイクルを推進できます。
 

おわりに

今回はシステム運用の標準化・自動化に関する取り組みと、将来的なAI活用についてご紹介しました。ヴィンクスでは高品質なシステム運用サービスを提供し、流通小売業のお客様の事業を支援しています。

流通小売業に対する深い業務知識を活かし、システム運用をサポートできるのがヴィンクスの強みです。複雑化していくシステム運用でお困りのことがあれば、ヴィンクスにご相談ください。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
 




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松本 隆志 Takashi Matsumoto

アウトソーシング事業本部
ITサービス2部 第2課
課長

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