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【ヴィンクスが製品化!】惣菜部門をDX化するレシピ発注システム

【ヴィンクスが製品化!】惣菜部門をDX化するレシピ発注システム

はじめに

近年、小売店における惣菜の重要性がますます高まっている一方で、惣菜部門の運営にさまざまな課題を抱えている企業が多いようです。

そこで今回のコラムでは、販売予測とレシピ情報を掛け合わせることで、原材料の必要量算出から製造計画までを一気通貫で最適化するレシピ発注システムについてご紹介します。

レシピ発注システムを開発した背景とは

  • お惣菜商品の需要が上昇

  • その反面・・・

  • 惣菜部門の運営が難しい…

正確な需要・販売予測から在庫管理、製造計画までの最適化が解決の鍵に!

 

少子高齢化や共働き世帯の増加を背景に、「すぐに食べられる」「調理の手間がかからない」といった魅力を持つ惣菜は、多くの家庭の食卓を支える商品となりました。

また、惣菜は小売店にとって利益率の高いカテゴリーのひとつです。店内で製造・販売されるため、価格競争に陥りにくく、店舗独自の工夫や強みを反映しやすいことから、小売店の収益面でも重要な役割を担っています。近年業績を伸ばしている多くの小売店では、惣菜部門の強化を重要な戦略として位置づけています。

その反面、惣菜は鮮度管理が難しく、売れ残れば即廃棄につながるという側面もあります。販売機会を逃さないために多めに製造すれば廃棄ロスが増え、廃棄ロスを恐れて製造数を抑えればチャンスロス(機会損失)が生まれてしまうというジレンマは、小売店共通の課題と言えます。

そのため、惣菜部門の運営は簡単ではありません。従来は現場担当者の経験や勘を頼りに製造量を調整することが多かったため、天候や曜日、客数の変動、特売やイベントなどの影響を正確に反映するのも困難でした。その結果として廃棄ロスやチャンスロスが発生していたのです。

さらに、地域のお祭りや学校行事、近隣施設でのイベント開催など、突発的・局地的な需要変動に対応しようとすると、販売計画だけでなく、それに紐づく原材料の仕入れや製造計画までを修正しなければなりません。こうした調整作業は現場の大きな負担になるとともに、担当者の力量に依存しやすい業務でもあります。

「販売予測とレシピ情報を掛け合わせ、原材料の必要量から製造計画までを一気通貫で最適化する仕組みがあれば…」という現場のニーズに応えるためにヴィンクスが開発したのが、今回ご紹介するレシピ発注システムです。

システムの概要と主な機能

レシピ発注システムは、ヴィンクスが提供するMD基幹システム「MDware」に新たに追加された標準機能です。「MDware」をご利用中の企業はもちろん、単体での導入も可能なシステムとして、2025年10月から提供を開始しました。

このシステムの特長は、各惣菜メニューに紐づくレシピ情報と販売予測データを組み合わせることで、これまで見えづらかった「本当に必要な原材料の量(発注すべき原材料の量)」などを可視化できる点にあります。具体的には、導入によって以下のようなことが可能になります。

① 販売予測 × レシピで“必要量”が自動的に見える化
販売予測数量をもとに、各惣菜を製造するために必要な原材料をレシピ情報から自動算出します。これにより、「どの商品に」「なにが」「どれだけ必要か」を正確に把握でき、感覚に頼らない計画立案が可能になります。

 

  • どの商品をいくつ製造すれば予算が達成できるか分からない。
  • 適切な製造数量、または適切な原材料の発注がされないため、廃棄・値下などが多い
  • 製造計画書が作成されないため、作業量の把握、作業時間の配分ができない

 

② 原材料の在庫を加味した“発注数を自動計算”
既存在庫や発注リードタイムを考慮したうえで、適切な発注数量をシステムが算出します。過剰在庫や欠品を防ぎながら、効率的な原材料の仕入れを実現できます。

また、惣菜部門は販売計画を修正するケースも多くありますが、その場合も在庫状況を加味して原材料の発注数量が自動的に再計算されるため、柔軟かつ迅速に業務を遂行できます。

 

■販売計画を修正した場合の在庫計算イメージ


 

③ 製造計画まで一気通貫で支援
原材料の発注だけでなく、時間帯別製造計画にもデータが連動。現場では「今日は何時までになにを、どれだけつくるのか」が明確になり、作業の効率化だけではなく適切な人員配置も支援します。

 

  1. Registration ① レシピマスタ登録 品揃え登録 (事前準備)
  2. Forecast ② 需要予測 (AI)による完成品の販売計画の自動化
  3. Calculation ③ レシピ展開 (原材料に展開し、必要量を自動算出)
  4. Ordering ④ 原材料発注 (在庫・リードタイム等を考慮)
  5. Planning ⑤ 製造計画 (時間帯別の作業量・人員配置)

3つの導入メリット

レシピ発注システムを導入することで、小売店の惣菜部門の運営は大きく変わり、主に以下のようなメリットを得られます。

■レシピ発注システムの導入で得られるメリット

  • 発注数を最適化して
    「ロス」を削減
  • 業務を効率化し、
    現場負荷を軽減
  • 店舗運営の
    属人化を防止

① 発注数を最適化して「ロス」を削減
販売予測とレシピ情報に基づく発注により、つくりすぎや過剰な仕入れを抑制。廃棄ロスの削減は、利益改善だけでなく、食品ロス削減という社会的課題への対応にもつなげることができます。また、必要な量を漏れなく仕入れられるため、チャンスロスも防げます。

② 業務を効率化し、現場負荷を軽減
これまで人手で行っていた計算や調整作業をシステムが担うことで、担当者はより付加価値の高い業務に集中できます。販売計画の変更が原材料の発注にスムーズに反映されるため、特売やイベントなどによる急な計画修正にも柔軟に対応可能です。

③ 店舗運営の属人化を防止
ベテランの経験や勘に依存していた業務を仕組み化することで、誰が担当しても一定の品質で運営できる体制を構築できます。人材育成や人員配置の面でも、大きなメリットがあります。

 

おわりに

惣菜部門を取り巻く環境は今後も変化し続け、需要予測の難易度はさらに高まっていくと考えられます。こうした変化に対応するための基盤として、今後もAIなどの先端技術を取り入れながらレシピ発注システムを進化させていく予定です。

惣菜のロス削減や業務効率化、属人化の解消に課題を感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。現場の実情に寄り添いながら、最適な仕組みづくりをご支援します。




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この記事へのお問合せ

山本 浩一 Koichi Yamamoto

リテールソリューション事業本部
基幹システム1部
第2課 課長

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