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【みんなで使える分析ツール】セルフサービスBIツールの運用におけるポイント

【みんなで使える分析ツール】セルフサービスBIツールの運用におけるポイント

はじめに

人手不足の解消や生産性向上のために企業のDX化が進み、さまざまな場面でのデータ活用が進んでいます。経営の意思決定のためだけでなく、各部門においてもデータを分析し、活用する機会も増えています。そこで今回の記事では、各部門でのデータ活用に役立つセルフサービスBIツールについてご紹介します。

 

セルフサービスBIツールとは


BI(ビジネス・インテリジェンス)ツールとは、膨大な量のデータや情報を分析し、結果をビジュアル化してレポートを作成できるソフトウェアのこと。経営の意思決定や業務改善を行ううえで不可欠となっているITツールです。

そのBIツールを、専門的なスキルを持たないユーザーでも使いやすくしたのがセルフサービスBIツールです。
各部門の現場で、リアルタイムなデータ分析からの意思決定が必要になってきているなかで、セルフサービスBIツールの重要性が昨今では高まっています。セルフサービス型のBIツールは10年以上前から存在しますが、社会のDX化に伴ったデータ活用の広がりとともに操作性などが改善。近年では小規模な組織でも活用しやすくなっています。

セルフサービスBIツールとは?

現在は数多くのセルフサービスBIツールが存在しますが、主な特徴(導入メリット)としては以下のようなものがあげられます。

《特徴①》
データ分析/課題の見える化が誰でもスピーディに

専門知識がなくても、データをビジュアル化(可視化)し、わかりやすいレポートを作成できます。各自が必要となったタイミングですばやくデータを分析し、課題の見える化が可能です。また、レポートを共有することで、メンバー間で共通認識を持って課題解決に取組むことができます。


《特徴②》
共同で編集・共有ができる

メンバー間でレポートの共同編集ができ、作成したダッシュボードやレポートの公開・共有も可能です。


《特徴③》
幅広いデータの活用が可能に

データベースやWeb API、CSVファイル、Excelファイルなどから、さまざまなデータを簡単に取得・分析できます。社内のデータベースやシステムなどに蓄積されたデータだけでなく、幅広いデータを取得し、組み合わせて分析することが可能です。


《特徴④》
情報システム部門の負荷が軽減

情報システム部門が仕様変更などに人的リソースを割り当てる必要がないため、その分の負荷を削減できます。

■Excelでの集計・分析との違い
Excelでもデータの集計・加工・分析を行うことはできます。しかし、Excelでデータ分析を行い、見やすいレポートに仕上げるには高度なスキルが必要です。そのため、Excelで分析を行っている限りは、部門内で誰もが分析を行える環境を構築することはできません。
また、セルフサービスBIツールでは、容量の大きなデータをすばやく処理でき、多くのデータの取得やリアルタイムでの分析、データの更新なども容易に行えます。


運用時に注意すべきポイント


操作が簡単なセルフサービスBIツールですが、その運用においては気をつけるべきポイントがあります。
以下のようなポイントを押さえることで、効果的&効率的な活用を推進することができます。

《ポイント①》 利用部門への教育&サポート
専門スキルがなくても使えるセルフサービスBIツールですが、操作教育を行わずに活用できるかは利用部門のメンバーのITリテラシーによります。そのため、セルフサービスBIツールを効果的に活用していくためには、操作教育やサンプルレポートの公開などを事前に実施し、利用中の問い合わせやトラブルに対応できるサポート体制も構築しておくと良いでしょう。

《ポイント②》 レポートの公開・共有のレギュレーション
セルフサービスBIツールによって作成したレポートは、適切な参照権限を付与したうえで公開・共有するようにしましょう。また、あまりにレポートの共有数が多く、管理などが煩雑になってしまうと、最新のレポートにたどり着けなかったり古いレポートを参照してしまったりする危険性があります。レポートの公開・共有にはレギュレーションを定めておくことが重要です。

《ポイント③》 膨大なデータの集約・管理
Excelなどよりも大きなデータ量を扱えるのがセルフサービスBIツールの特長ですが、容量が大きく参照頻度が多いデータについては、専用のデータウェアハウスを構築し、あらかじめ集計を行っておくべきケースもあります。データウェアハウスをデータソースとしてセルフサービスBIツールで利用することで、スムーズなデータ取得・分析が可能になります。

おわりに

最後までお読みいただきありがとうございます。
セールサービスBIツールの導入や運用について、今回の記事がお役に立てば幸いです。

ヴィンクスではこれまで、流通小売業のお客様のBIツールのリプレイスの支援などを行ってまいりました。流通小売業に関する豊富な業務知識を活かすことで、セルフサービスBIツールのスムーズな導入や運用のご支援も行っております。ご興味がございましたら、ぜひ一度ヴィンクスまでご相談ください。




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