VINXニューリテール・コラム
【人手不足の解決策に?】フルセルフレジの導入効果とは

以前のコラムでは、物流の労働力減少とコスト上昇に着目し、その対応策としてヴィンクスがシステム運用に携わっているお客様の取り組みをご紹介しました。
今回の記事でフォーカスするのは、流通小売業の労働力不足です。労働力不足が深刻化してきているなかで、その解決手段としてのフルセルフレジの導入効果などをご紹介します。
流通小売業の労働力不足による影響
まずは、流通小売業の労働力不足の実態について見ていきましょう。上のグラフは、スーパーマーケットの正社員やパート・アルバイトにおいて、どの部門で人手が不足しているのかを示したものです。
全体的に人手不足が進んでいることがわかります。そして、部門別に見ると「レジ部門」と「水産・鮮魚部門」で特に人手が足りていないようです。
「レジ部門」が行っている接客・販売業務は、顧客満足度に直結する重要な役割を担っています。お客様に快適にお買い物いただける環境を提供することは、リピーターを増やす要因となるとともに、店舗全体の運営効率や売上向上にも密接に関わってきます。
「レジ部門」の人手不足から会計時に長時間お待たせするような事態が発生すると、お客様が店舗利用をやめる原因となってしまったり、効率的な店舗運営が行えなくなったりしてしまうのです。
フルセルフレジの導入効果
この図では、フルセルフレジの導入効果を解説しています。効率的な店舗運営を可能にし、レジ業務に必要なスタッフを大幅に削減できるフルセルフレジは、人手不足を解消する有効な手段となります。
この図は、ヴィンクスが行った調査をもとに、都心店と郊外店にフルセルフレジを導入する前後の1営業日あたりのお客様のデータをまとめたものです。導入後はどちらの店舗でも多くのお客様がフルセルフレジをご利用されています。
お客様の年齢層や周辺環境の関係から、都心店のほうがより多くの割合のお客様がフルセルフレジを利用していることも判明しました。調査を行った複数の都心店で、フルセルフレジを利用するお客様の割合が90%を上回ったのです。
このような結果からは、フルセルフレジの導入によって、レジ業務の大半をフルセルフレジに任せられるとともに、導入効果は店舗の立地やお客様層によっても変わってくることがわかります。
フルセルフレジ導入における課題とトレンド
フルセルフレジの導入においては、以前から万引き・スキャン漏れ対策が課題となっています。万引き・スキャン漏れの防止にはお客様へのお声がけ・巡回といった店舗オペレーションによる対策などが効果的です。
例えばヴィンクスでは、こうした万引き・スキャン漏れ対策を進めるためのセミナーをお客様向けに開催し、好評を得ています。こうしたセミナーなどの機会を利用し、万引き・スキャン漏れ対策を進めるのも、大変有効です。
また、最近のトレンドとしては、現金(キャッシュ)を使用できるフルセルフレジを導入するお客様が増えています。
セルフレジが流通小売業に浸透し始めたころは、数多くの店舗でキャッシュレスセルフレジを導入していました。コード決済や電子マネー、クレジットカードでのみ決済ができるキャッシュレスセルフレジのほうが、導入費用を抑えられるためです。
しかし、郊外店を中心にお客様の現金決済のニーズが高いことや、現金を使用したいお客様がキャッシュレスセルフレジの列に並んでしまってクレームに発展してしまうケースもあるため、現在では現金を利用できるフルセルフレジの導入が主流となっています。
おわりに
今回は、流通小売業を取り巻く労働力不足に注目し、ヴィンクスが導入を支援しているフルセルフレジの有用性についてご紹介しました。
ヴィンクスでは豊富な導入支援実績を活かし、お客様の店舗形態や立地、品揃えなどに適したフルセルフレジの導入をご提案しています。事例をもとにした具体的な参考情報をお客様にご提示し、それをもとに導入についてご判断いただくことも可能です。フルセルフレジの活用をご検討の際は、ぜひヴィンクスにご相談ください。
最後までご拝読いただきまして誠にありがとうございました。この記事が労働力不足に対する課題解決の一助になれば幸いです。
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