VINXニューリテール・コラム
非接触型セルフPOSシステム「ANY-CUBE® Neoタッチレス・セルフPOS」のご紹介
「ANY-CUBE Neoタッチレス・セルフPOS」は、非接触=タッチレス型のセルフPOSシステムです。従来のセルフPOSは画面やキーボード、スキャナーなどをお客様が操作する必要がありましたが、タッチレスセルフPOSは一切POSに直接触れる必要がありません。今回はこちらをご紹介いたします。
新型コロナウイルスが蔓延するようになってから、お客様とスタッフとの接触機会を少しでも減らそうと、セルフPOSをご導入される店舗が更に増えています。
実際に、ヴィンクスがANY-CUBE Neoファミリーのひとつとして提供しているキャッシュレス・セルフPOSのご採用も、2020年は50店舗弱の導入でしたが、2021年は累計で400店舗に達しました。
ヴィンクスでは、接触機会をさらに減らすとともに、無人化・省人化を含めたニューリテール変革に応えるため、タッチパネル操作についても非接触化を実現した非接触型セルフPOSシステムを2020年11月に開発し、東京都墨田区のヴィンクス東京オフィス内の無人店舗「ヴィンクス・ストア」で実証実験を進めてまいりました。
そこで得たノウハウをフィードバックした新しい非接触型のセルフPOSシステム「ANY-CUBE Neoタッチレス・セルフPOS」を2022年5月に発表[*1]しましたので、その概要をご紹介いたします。
[*1] 2022年5月9日「新型の非接触セルフPOSシステムの開発のお知らせ」
図1. 開発した非接触型のセルフPOSシステム「ANY-CUBE Neoタッチレス・セルフPOS」
「ANY-CUBE® Neoタッチレス・セルフPOS」でのお買い物の手順は、通常のセルフレジと基本的には同じです。
商品をバーコード・リーダーにかざしてバーコードを読み取らせ、画面に表示された品目明細と合計金額を確認したのち、[お会計に進む]ボタンを "空中でタッチ" し、電子マネーなどを使って決済していくという操作になります。
非接触操作を実現するために採用したのがジェスチャーインターフェースです。
手や指の位置や動きを高精度に検知することで定評のあるイギリスのUltraleap(ウルトラリープ)社のハンド・トランキング・センサーをディスプレイの上部(下部も可)に装着し、お客様の指の動きを検出しています(図2)。
縦置き32インチ以下または横置き38インチ以下のディスプレイに対応しているほか、有人レジを含む既存のPOSにジェスチャー操作を追加することもできます。
カーソルに相当するポインターがPOS画面上にオーバーレイ表示されますので、指を空中で上下左右に動かして[お会計に進む]ボタンなどにポインターを合わせ、ボタンを押す動作(指を手前から画面に近づける)をすると、タッチパネルをタッチしたのと同じ操作として処理される仕組みになっています。
画面の上部にデジタル・サイネージエリアも設けており、キャンペーン情報や商品紹介情報などを同時に流すこともインストアメディア機能も搭載しています。
図2. ディスプレイ上部に取り付けたUltraleap社のハンド・トラッキング・センサーの一例
決済は、交通系ICカード決済や各種QRコード決済に対応しているのはもちろん、グローリー株式会社とのパートナーシップにより、同社の顔認証決済サービス「BioPay」にも対応しました[*2]。
つり銭機や紙幣硬貨入出金機などでおなじみの同社は、近年は顔認証システムにも力を入れていて、来訪者検知システムや入管管理システムなどを提供しています。BioPayは同社の顔認識技術をベースにした決済システムで、本人登録後はマスクを着用した状態でも顔認証決済が可能です。BioPayのメリットは決済までに要する時間を短縮できることです。
QRコード決済の場合、スマートフォンを取り出して、アプリを起動し、QRコードを表示させるまで若干の時間が掛かりますが、BioPayならカメラに顔を向けるだけで済み、当社の評価ではおよそ2.5秒で決済が完了します。
いわゆる「顔パス支払い」が実現され、消費者の皆様に新しいお買い物体験をご提供することができます(図3)。
図3. 認証端末に顔を映すだけで決済が完了する、グローリーの顔認証決済サービス「BioPay」にも対応
「ANY-CUBE® Neoタッチレス・セルフPOS」は、現在ヴィンクスの東京オフィス(東京都墨田区)ショールームにて展示しています。東京オフィスにお越しの際はぜひお試しください。
「非接触で簡単に使えるANY-CUBEⓇ Neo タッチレスセルフPOS」の動画を見る
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