VINXニューリテール・コラム
小売業のRPA導入ガイド
インターネットの台頭によるネットショップやE C サイトの成長で小売業は大きな変化に直面しています。
トレンドサイクルが加速し、モノの「所有」から「共有」に変化したことで「モノが売れない時代」と称されることが少なくありません。
また、需要の動向を把握して、それにあわせた発注業務を行うことも求められています。
① 目まぐるしく変化する消費者ニーズへの対応
消費者が収集できる情報量が急増したことで、流行のサイクルがどんどん短くなり人気商品がすぐに廃れ、市場から消え去るため、的確にニーズをつかむ必要がある。
② データ入力など膨大なノンコア業務の処理
働き方改革による労働環境の変化や慢性的な人手不足により、限られたリソースの中で大量の業務を処理する必要がある。また、長時間労働が常態化しており、本来やるべき業務ができていない。
③ リアル店舗のショールーム化
店舗で商品仕様を確認したうえで、ネットで安い商品を探すようになったため、競合他社に奪われてしまう可能性が大きくなったため、常に情報収集が必要に。
RPA(Robotic Process Automation)とは、私たちが日々行っているパソコン上での一連の作業を効率化してくれる”ソフトウェアのロボット”です。
業界特有の「商品本部」や「営業本部」の業務もRPAで効率化することができます。
店舗で働く従業員の業務効率化にも貢献することが可能です。
RPAの導入は単に省力化に寄与するだけではなく、多くの効果をもたらします。
ヴィンクスがこれまで手掛けたRPAの導入支援の中から、実際にお客様が現場で活用しているロボットの例をいくつかご紹介します。
(1) リベート管理業務(商品部および経理部)
(概要) 取引先から受領したリベート契約書情報の登録や、入金情報の登録・実績報告書の作成を行う
ロボットが自動で処理するため、標準化されたプロセスで、業務を早く正確に行えるようになったことは勿論、バイヤーは本業務にかけていた時間を販売データの分析や商品戦略立案などの創造的な業務に充てることが可能になり、経理担当は繁忙期の負荷軽減につながった。
(2) 重点販売実績データの配信(スーパーバイザー)
(概要) 販売実績管理システムから重点販売商品の販売実績データを取得し、集計して社内共有フォルダへ投稿する
朝出社するまでの時間のうちに、全てロボットが代行してくれるため、担当者は販売実績一覧の作成に終始するのではなく、予実の進捗を評価・分析し、今後の対策の立案にシフトすることができるようになった。
(3) 売上速報配信(経営企画部)
(概要) 売上管理システムから前日の売上実績データを取得し、経営層へメール配信する
特定の担当者による人力の作業を解消することができた。 1日数分の作業でも、日々繰り返し実施する単純な業務、休日対応の必要性があるもの、時間的制約のあるものは担当者への精神的な負荷が高い業務であることが再認識され、働き方の見直しにつながった。
(4) 時間外労働時間実績チェック・配信(人事部)
(概要) 勤怠管理システムから勤務実績データを取得し、36協定違反チェックをして管理職へメール配信する
パート・アルバイトを含む全従業員の勤怠実績をタイムリーにモニタリングできるようになった。本社スタッフは最適なタイミングでチェックを行い、店舗へ情報を配信することが出来、店舗ではチェック結果の確認以外の時間を売り場運営の時間に充てることが出来るようになった。
RPAは、「定型作業からの解放、業務プロセスの標準化」を実現するとともに、効率化を通じた『新たな成長や変革への足掛かり』となるツールです。
ヴィンクスでは、RPAテクノロジーズ株式会社(本社・東京都港区)のパートナーとして、同社が提供するRPAツール「BizRobo!」の導入支援サービスを提供しています。ノンプログラミングで使いやすく、早ければトライアルから一か月ほどでサンプル・ロボットの開発と評価が可能です。
RPAは「導入すれば完了」とはなりません。
導入後もトライ&エラーを繰り返して最適化を図ることが重要です。
流通小売業向けIT専業のヴィンクスがご提供するRPA導入支援にご興味・ご関心がございましたら、ぜひ下のボタンよりお気軽にお問合せください。
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