VINXニューリテール・コラム
ECサイトの構築・運用におけるポイントとは?

今回の記事では、ECサイトを運用・構築する上でのポイントをご紹介します。
インターネット販売をお考えの方や、すでにECサイトを運用されている方にご覧いただければ幸いです。
現在は数多くのECサイトのプラットフォームが存在しています。
それぞれのプラットフォームによって機能や拡張性などが異なっているため、ECサイトのコンセプトやサービスイメージを明確化せずにプラットフォームを選定してしまうのは非常に危険です。ECサイト構築後に必要なサービスを提供できず、短期間でプラットフォームを乗り換えないといけない事態に陥ってしまう可能性もあります。
そういった事態を防ぐためにも、ECサイトのコンセプトや投資可能な予算、今後のサービス展開(ポイント付与、実店舗との顧客統合等)などを明確化し、それらに最も合致したプラットフォームを選定しましょう。
また、イメージしているデザインをプラットフォームによっては実現できないこともあります。
デザインについては、ECプラットフォームに知見のあるデザイン会社へ委託することで、イメージと異なるデザインで構築されてしまうリスクを軽減できます。
これは、ECサイトのプラットフォームをタイプ別に表したものです。
コストを抑えて小規模なECサイトを構築したいのなら「ECモール」タイプや「ASPカート」タイプを選び、拡張性を確保したいのであれば「クラウド型EC」タイプや「パッケージ」タイプを選ぶのが基本的な選択肢となります。
そして、実施したい要件や運用方法、今後提供したいサービスなども考えて最終的に選定すると、自社のECサイトに最適なプラットフォームを選択できます。
ECサイトで売上を伸ばすためには、まずはお客様を集客しなくてはなりません。
効率的な集客を実現することが、ECサイトの運用においては非常に重要です。
ECサイトへ集客するための手法やツールには、さまざまなものがあります。
代表的なものとしてSEO対策や広告・メルマガなどを挙げることができますが、SNSやアプリからの誘導、オムニチャネル、AIの活用なども集客の手法として考えられます。
効率的な集客の具体例をひとつご紹介します。
この図は、実店舗のお客様をECサイトへ誘導する施策を示したものです。
以下のような施策によってECサイトへの集客を行っています。
・実店舗で購入実績のあるお客様へメールやSNSで発信
・実店舗の購買実績から、お客様が興味を抱きそうな商品やキャンペーン情報を案内
・AIを活用してお客様の好みに合った商品をレコメンド
このほかにも、スマートフォンアプリにお客様の好みに合った商品の情報を表示させるなどの方法もあります。自社のECサイトや顧客の特性に合った集客方法を検討しましょう。
ECサイトは、構築後が本当のスタートと言っても過言ではありません。
集客や売上向上のために継続的にPDCAサイクルを回し、施策を実施していきましょう。
上図の通り、SES対策やGoogleアナリティクスを利用したサイト分析を実施し、カスタマージャーニーを意識して販促を行っていくことが重要です。
これはカスタマージャーニーマップと言われる表です。
お客様の購買行動と思考心理を分析し、お客様の興味関心の喚起から購入、リピートまでの段階ごとに施策を検討・実施していきます。
近年ではお客様の情報収集の方法や購買行動が多様化しています。それぞれのお客様に寄り添った販促を行っていきましょう。
また、実店舗をお持ちの場合には、OMO(オンラインとオフラインの融合)を進めていきましょう。
ECサイトで購入した商品を店舗で受け取れるようにしたり、店舗の在庫をECサイトで確認できるようにしたりすることで、相乗効果を得ることができます。さらに、店舗スタッフがECサイトを積極的に支援してくれるような仕組みを構築するのも効果的です。
これは、店舗スタッフによるオンライン接客の例を表したものです。
店舗スタッフが商品のコーディネート例をECサイトで公開し、その商品をお客様が購入すると、コーディネートを公開したスタッフが評価される仕組みを構築しています。評価されることで店舗スタッフのモチベーションが上がり、積極的にコーディネート例を公開するようになることで、ECサイトの売上が伸びていきます。
ECサイトの構築・運用には、企画段階から集客までさまざまな工程があります。
ヴィンクスでは、ECサイトの構築・運用に関するさまざまな支援を行っています。
ご興味がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
本日はご高覧いただき、誠にありがとうございました。
 
