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ヤマハリビングテック株式会社

System iとWindowsをINTERFACE/400を使い緊密に連携


会社概要

社名 ヤマハリビングテック株式会社
創立 1991年
資本金: 5億円
売上高 452億円
従業員数 977名(2008年4月)
本社 静岡県浜松市


実績と会計システムを新規構築


経営管理部 情報システムグループ グループ長 刑部博行氏

 人造大理石(マーブルクラフト)を使ったおしゃれで気品あふれる高機能システムキッチンなどのリビング製品で知られるヤマハリビングテックは、2007年に実績系システムと会計システムを新たに構築したが、その中で、個々のシステムは用途に見合う最適なサーバーを選択し、システム全体は連携ツールを使って有機的に連動させるという意欲的な取り組みを行った。
 同社は、1991年にヤマハ株式会社の住宅設備部門が独立して設立された会社(ヤマハが100%出資)。設立当初は、親会社ヤマハでシステムの運用を行っていたが、1997年に独自の情報システム部門を設置、1999年にAS/400を導入して生産・物流システム(1999年)や見積・受発注システム(2003年)などを構築してきた。
 今回の実績系および会計システムの前身となるシステムも、それまでは親会社ヤマハのメインフレーム上で運用されていたものである。しかし、そのメインフレームがダウンサイジングされ別システムに代わることになったため、ヤマハリビングテックとして独自の実績系システムと会計システムを構築することになったものだ。ただし、財務会計については連結会計の観点から継続して親会社のシステムを利用し、管理会計の部分のみを独自に構築することとした。
 会計システムについては、SuperStreamを採用し、Windowsサーバー上で稼働させることにした。
 SuperStreamにはSystem iで動くSuperStream/400もあるが、Windows版を選択した理由について、経営管理部情報システムグループの刑部博行グループ長は、「確かに、基幹システムが載るSystem i上でSuperStreamを稼働させた方が、連携の仕組みを作る上では技術的に楽だろうと考えました。しかし、会計システムは機能的には安定したシステムでもあり、将来の基幹システム側の展開により柔軟に対応できることを考えるとWindowsベースの方がよいと判断しました」と説明する。
 また、同社ではそれまで、PCサーバー上で利用するデータベースはSQL Serverを標準としてきたが、SuperStreamがOracleにしか対応しないにもかかわらず、採用を決めている。技術よりは、同社の業務に合ったソリューションを選択したということである。
 一方、実績系のシステムもWindowsサーバーをプラットフォームに選択した。
 この理由について刑部氏は、「実績系のシステムでは、年間数百万件のトランザクションが発生します。そして、蓄積されるデータ量は相当なボリュームに達します。これをSystem i上で保持するのはリソース面とコスト面で難しいと判断し、Windowsサーバーを選択しました」と語る。

密なシステム連携を可能にするツール


 ここで、次の課題となるのが、System i上の既存システムとこれらWindowsベースの新システムとの連携である。ところが、新システムの実際の設計と構築が始まった2006年3月の段階になっても、「いい解決策が見当たらない」(刑部氏)状況だったという。
 「要件としては、System i上の受発注システムや生産システムでデータが変更になったら、それをトリガーにしてWindows側の実績系システムや会計システムが起動し、処理が終わったら、その結果をSystem i上の各システムに戻すというような、密な連携を可能にするツールでした」(刑部氏)
 そして、実績系と会計の個々のシステムで構築が進んでいったが、その途中段階でAUTO/400の開発・販売元であるヴィンキュラムジャパンから「System iとPCサーバーの間でスケジュール連携できる機能が開発できました」という案内が入ったことから、一気にその連携ツールである「INTERFACE/400」の採用に動くことになった。


ジョブ連携について豊富な経験と見識


 この背景には、同社が1999年に生産・物流システムを構築した際にヴィンキュラムジャパンのAUTO/400を導入し、ジョブ連携を実現していたことが挙げられる。これも元をたどれば、分社化前のヤマハ時代にメインフレーム上でA-AUTOを使い、精密なジョブ連携を構築していたことに行き着くが、要するに、同社がこのジョブ連携について豊富な経験と高い見識を持っていたということである。
 「当初、PCサーバー側にスケジュールソフトを入れ、ホスト側(System i)と連携させる仕組みも検討しました。しかし、その方式で安定した連携システムを作るには、連携に関して数多くの管理の仕組みを作る必要があり、運用が大変になります。これに対し、AUTO/400の延長で一体となって動くものがあれば、System i上でAUTO/400を使ったシステム連携では経験と実績がありましたので、そうした管理の工数を減らすことができると考えました」と刑部氏は振り返る。
 構築したシステムは、図表のとおりである。真ん中の実績系システムと会計システムがWindowsベースで今回構築したもの。INTERFACE/400は、基幹システム側で各種データが変更になると、それをトリガーにして実績系システムや会計システムのジョブを起動し、そして実績系と会計システムのデータが更新されると、それらを基幹システムへ反映するように働く。
 運用・監視体制としては、サブシステムごとに担当者をアサインしてスケジュール管理を実施。夜間は無人運転とし、トラブル発生時にはベルコールを発信する仕組みとしている(1999年の生産・物流システムの構築時に導入)。
 カットオーバーから1年以上が経過するが、「スケジューラーの不具合によるトラブルはまったく起きていない」。安定性と確実性については「高く評価している」(刑部氏)という。
 今後は、顧客管理システムの拡充などを計画しているが、そこにおいても「PCサーバーとSystem iとの密なる連携が不可欠になるだろう」と見通しを語っている。


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本記事は、i Magazine 8号に掲載されたものです
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